百 計 ( けいかく )      3.通信業界の動向

                   ◇◇◇ 携帯ビジネス ◇◇◇
    

携帯は、誰でも持つようなった。
個人と会社と2台持つことも普通に。
携帯が成熟産業となったとき、ビジネスの進め方も変わってくる。
携帯の付加価値サービスの動向など、新規ビジネスの可能性を探って行きたい。 
未来を予見し、ビジネスモデルを見つめて行きたい。


加入純増数(4−9月)で1位(au)  −NTTドコモが2位に転落−
 10/21/2003  KDDIのauが力をつけてきた。携帯電話で先頭を走っていたドコモの陰りが見えてきた。4月−9月の3ヶ月の加入者純増数で、2位に転落した。auは、”着うた”や低料金が魅力だ。
 ドコモのムーバは、データ量の多いコンテンツを利用すると料金が高額になる。auには、同じサービスで、料金が3分の1になる割引制度がある。エリア拡大でドコモは苦労している。auの第2世代は新たな基地局が必要ないが、ドコモはFOMA用の基地局が必要だ。

 −携帯業界の勢力が塗り変わろうとしている。マーケッティングセオリがリアルタイムに進行している。経営判断の誤りが、業績を敏感に左右する。いま携帯電話戦国時代のなかにいる。(100kei)−−

携帯の通信料固定を抜く(総務省)  −2002年1世帯当たりの電話通信料−
 2/2/2003  総務省がまとめた2002年勤労者世帯の家計調査では、電話通信料が携帯6,159円/月、固定4,653円/月であり、携帯電話の通話料が固定電話の通話料を始めて上回った。携帯は2000年の3,126円/月から2年間で倍増しており、固定電話は2年間で約23%減少している。
 −いまや携帯電話の時代。2003年になって無料IP電話がどんな影響を与えるか注目したい。(100kei)−−

第3世代携帯でドコモ苦戦(ドコモ, KDDI)  −ドコモ15万〔12月末)−
 1/16/2003  NTTドコモはフォーマ(第3世代携帯)の12月末の加入者数が約15万人と低迷している。9月末の加入者数が約14万台であるので、3ヶ月で1万人しか増えてない。。
 一方、KDDIのCDMA2000(第3世代携帯)は、12月末で450万を突破した。9月末の加入者は約260万台であったので、3ヶ月で200万加入者を伸ばしたことになる。

 −KDDIの一人がちの第三世代携帯電話。動向を見守りたい。予測が出来ない展開だ。(100kei)−−

中国語携帯メール漢字変換(NTTコム)  −auの携帯電話でサービス開始−
 1/1/2003   NTTコミュニケーション(NTTコム)の社内ベンチャー「ハローナビ」は、携帯電話を使って中国語でメールを送受信できるサービスを開始した。現在、日本の携帯電話は中国語漢字フォントの表示に対応しておらず、約40万人といわれている在日中国人のほとんどは携帯電話の電子メール機能を利用してない。
 「メール通」サービスは、日本語の漢字で中国語を入力すれば、中国の相手には中国語の漢字フォントに変換して届くことができる。逆に相手が中国から中国語の漢字フォントで送ったメールは、変換し日本語の漢字フォントで受信できるもの。 
 このサービスは漢字フォント変換を自動的に行うもので、翻訳機能ではない。

 まずauの携帯電話向けにサービスを開始する。

 −新しい国際通信サービスの形態である。早く自動翻訳サービスも出てくると良いのだが。(100kei)−−

9月期決算、公社以来の減収(NTTグループ)  −通信市場が大変革−
 11/18/2002   NTTの9月期連結決算は、1952年の電電公社発足以来の初の減収決算となった。固定電話の収益が目減りするなか、携帯電話市場が飽和し成長に急ブレーキがかかった。
 9月中間の連結売上高は5兆3千6百75億円、3月期の売上予想は、10兆9千6百10億円で前期比1%減となる。9月末の一般加入電話の契約数が東西合計で5千60万件と1年前に比べ60万件減少した。

 −携帯電話が市場飽和し、成長に急ブレーキがかかっている。ADSLのヤフー攻勢は、革命的な市場戦略を進めて、一挙に市場の囲い込みを進めている。この革命的なスピードで日本は世界に先駆けてブロードバンド時代へと突入していく。IP電話では通話料無料が新たな通信革命を引き起こす。トラフィックが携帯からIP電話へと変わるのではないかとも予測する。ヤフーの無料攻勢は脅威でもある。(100kei)−−

第3世代携帯でドコモ苦戦(ドコモ, KDDI)  −ドコモ今年度目標を1/3以下に下方修正−
 9/28/2002  NTTドコモはフォーマ(第3世代携帯)の今年度の加入目標を40万台に下方修正した。当初目標が、130万台であったので、3分の1以下に修正したことになる。 開始から1年になる9月末約14万台の見通しである。
 KDDIのCDMA2000(第3世代携帯)は、4月から開始して9月末までで260万台に達成する見通し。来年3月末で700万台の目標を掲げている。

 −ドコモのフォーマは、通話エリア、電池の寿命、電話機が高いなどが理由で販売が不信である。大きくKDDIに水をあけられた。(100kei)−−

首位奪還(ドコモ)  −携帯加入6月の純増数−
 7/6/2002   携帯電話の5月の純増数で初めて3位に転落したNTTドコモが、6月は新機種の導入で首位の座を奪還した。
 PHSを除く携帯電話各社を合計した加入台数は、前月比0.7%増の7070万86000台となった。
 6月の各社別純増数は、ドコモが26万7千台、auが13万1400台、J-フォンが12万100台となった。
 各社別の6月末の累計加入台数では、ドコモが4146万2000台でシェア58.6%、auは1269万1900台、J-フォンは1266万9700台であった。

 −7千万台の携帯電話、新しいビジネスの可能性を持っている。(100kei)−−

au首位、ドコモ3位(携帯5月純増数)−ドコモ、第3世代でauの6分の1−
 6/08/2002  携帯電話加入契約者が1カ月間にどれだけ増えたかを示す月間純増数で、5月は最大手のNTTドコモが過去最低の13万9千台にとどまり、初めて3位に転落した。
 電気通信協会と総務省が7日発表した
 auの純増数は、15万200台、内CDMA2000が、36万1600台伸ばし累計69万5700台。
 ドコモの純増数は、13万9千台、内FOMAが、6800台で累計11万2300台。
 J-フォーンの純増数は、14万200台。
 5月の全体の純増数の合計は、42万2200台。累計は、7018万9700台になった。

 −携帯電話でトップを走ってきたドコモが第3世代で大きく遅れをとっている。(100kei)−−