経 ( けいけん ): 
教 育
芝浦工業大学専門職大学院「工学マネジメント研究科」に入学して

◆◇ 2003年(平成15年) 8月の出来事 ◇◆



2003年8月31日(日)
MOT的思考:
 経営者は営業が出来なければならない。
 営業が出来そうも無い人多いよね。
 例えば学校で、顔をあわせても、挨拶が出来ないようでは駄目だ。
 そういう人で経営者になりたいなら努力して営業パーソンに変わってもらいたい。
 営業を学ぶには、優秀な営業パーソンに出会うことだ。
 「身近に営業がいません」という。
 「デパートの紳士物売り場で、買わなくて良いから、説明を聞きなさい。」は私からのアドバイス。
 3箇所以上のデパートを回ったら、営業は学べると。
 レポート提出を求めたが、出てくるかな。

2003年8月30日(土)
MOT的思考:
 経営者は嘘をついてはならない。
 嘘を許してはならない。
 日本では、「嘘も方便」というが、余り好きなことばではない。
 企業倒産にまで、嘘が蔓延して至った企業がある。
 王道を歩むべきである。

2003年8月29日(金)
MOT的思考:
 一流を愛したい。
 一流のものを好みたい。
 一流を感じられるようになりたい。
 一流が分かるようになりたい。
 一流の食事を食べたい
 一流の友人を作りたい。
 一流の会話が出来るようになりたい。
 一流の音楽を聴きたい。
 一流の絵を見たい。
 一流なものを作りたい。

2003年8月28日(木)
MOT的思考:
 「一人称で意見を言いなさい」を口癖のようによく言われた上司がいた。
 つい、自信が無いと評論家的な言い方になってしまう。
 それは、責任や権限が与えられてないからかと思うとそうでもないようだ。 
 自分の存在を明らかにした意見の主張が出来ない限り権限を与えても、
責任は取れないのではないか。
 こんなことを、考えて込んでしまうことが最近多いのだ。

2003年8月27日(水)
MOT的思考:
 技術者の壁の一つに、技術を上司や経営者に分からせることがある。
 技術者の多くは、国語(文章力)が弱いから、国語の試験のない工学系を選んでいる。
 しかし、文章表現力が無いと企画書が書けない。
 企画書が書けなければ、自分のやりたい研究・開発を提案することが出来ない。
 文章表現力を身につけなければ技術者としてやりたい仕事ができなくなる。


2003年8月25日(月)
MOT的思考:
 MOTは、実学なのだ。
 仕事をしながら学ぶのが最適だと私は思っている。
 日々の問題を学究的課題へと昇華させる。
 しっかりと取り組めば、多くの場合解決へとつながる。


2003年8月23日(土)
MOT的思考:
 ベンチャーに取り組んでいるB君や「技術の分かる経営者になるためには」
という勉強会の仲間と接して分かったことは、ケース問題を抽出して討議を繰り返せば
比較的短期間にMOT思考が身に付いていくことだ。
 MOTにおけるケースの量は、勉強会で抽出できただけでも膨大だ。
 ケースを抽出したものの、回答を出しにくい、回答が複数ある、条件が分からないなど多様だ。
 取り組んだ勉強会で学んだことは、ケース議論を多様化する意見で戦わすことで、
経営に対する考え方が確立していくことだ。
 実務では、多くの場合、待ったなしの判断が求められる。
 ケース議論は、実践練習の一つのように思える。
 具体的事例をあげて議論するケース演習は、MOT的視点を身につける力になると考える。


2003年8月22日(金)
リーダの条件:
 悪口、批判、中傷などなど、言うやつは多い。
 リーダは、マイナーな意見を聞く耳も持ちたい。
 「王様の耳はロバの耳」だ。
 情報を知ることは必要だが、
みんなの意見を聞きすぎると「ただの人」となる。

2003年8月13日(水)
オペレーションとは、「決断」「実行」「評価」が大切だ。
スピーディな決断。
勇気アル実行。
公平な自己評価と聞く耳を持つことだ。
改革に理解者は少ない。でも独裁者になってはだめだ。
成功を続けると、過信を生むこともある。
リーダシップと自己評価。
取り巻きにイエスマンが増えたとき、このバランスが難しい。

2003年8月12日(火)
夏休みになって、連日、今までご無沙汰をしている人達とアポを取って交流をしている。
今日は、久しぶりにベンチャを立ち上げて1年近くなるB君とあった。
「戦略は学べても、オペレーションは学べない」、「結局は仕事を理解して、的確な判断と仕事が出来る人を
きちんと回りに持っていないといけない」と熱く語る。
「仕事の判断力は、きちんと取り組んで数値や状況を分かっていないと誤る」。
「例えば、差別化を言うことは可能でも。具体的に差別化商品を作り、市場で優位なものにするのは簡単でない。」
「戦略は容易に作れても、オペレーションは簡単にはいかない。人との関係もありますから」がB君の悩みでした。
「いろいろな事を学んで、どうにか軌道に乗って欲しい」が、私のいまの願い。


2003年8月8日(金)−A
長年通信に関する指導を受けている某大学の I 教授を訪問した。
現在、芝浦と同じMOTの開設を責任者として検討中とのこと。
「私はMOTの開設を賛成して無いのですよ。MOTを教えられる人材がいないから」
どう思いますかと問われて「そのようにおもいます」と答えた。
MOTは、実学である。常に変化していかなければならない学問である。


2003年8月8日(金)
今日は、八、八で末広がりだとお客とのパートナーシップの話で意気投合。
Win-Winの関係で会社と会社が話を進める背景は、お互いが持っている差別化技術を理解し合って初めて成り立つもの。


2003年8月7日(木)
昼に、最近マーケッティング部門に移ったAさんと食事した。
彼女の悩みは、具体的商品を示さない段階での市場調査にどう取り組むか。
戦略組立以前に、世の中の動向を把握しようという課題。
私は、仮説商品を組立てて市場の反応を対象市場のユーザと直接的に議論したほうが、早いし、正確だと。
「市場とは何か」をもう一度勉強しようと思った。


2003年8月5日(火)
米国のロッキー山脈の裾野の片田舎にあるベンチャからプロダクトマネージャが来て、2日間お客様回りを行った。
31歳である彼のマーケッティング視点には、学ぶところが多かった。
これぞMOTといえるマーケッティング視点で「市場の実態」と「要求技術」とを融合させながらお客様とディスカッションをする。
売ることに対して前向きで、いかに売るかの取り組みは真剣である。
その姿勢に対して、爽やかさを感じた。
日本人から感じることの少なくなった「邪念のない、まじめさ」が彼にはある。
2日目にお客のプレゼンが終わったのが、午後7時過ぎ。
ホテルに帰る車の中で「お疲れでは?」と労をねぎらったら、「1日、8回プレゼンをしたことあるよ」と。


2003年8月4日(月)
西村教授の「MOTと戦略」:経営戦略の、戦略的思考を個人にどう活かしていくか?!
今回のレポートを整理して“オペレーション思考”から“戦略思考”に変化していく必要性を再認識した。
大きく経営環境が変わる中、日本企業であっても、経営側の取り組み次第で勝ち残れる企業
に改革することが可能であるとの認識ができた。
今回のテーマである、「経営戦略の、戦略的思考を個人にどう活かしていくのか」を実現するには、
経営戦略を個人レベルに落とし、 社内の意識改革を進めて始めて可能になる。
「『社員が戦略を語れる』企業は、不況に関わらず成長をしている。」は確かだと思うが、
ここまで持ち込む企業家の努力は大変なものである。


2003年8月3日(日)
工学マネジメント14回の講義うちからレポートを書いた。
1レポートあたりA4で3,000字程度との課題である。
西村教授の「MOTと戦略」:経営戦略の、戦略的思考を個人にどう活かしていくか?!
岡本教授の「グローバリゼーション」の進展する中での日本企業の国際競争力維持・発展のための課題」:
日本企業のこえからの課題
の2点について、今日書き上げた。
あと20日までに、「ソフトウェアプロダクトマネージメント」に関するレポートを作成しなければならない。

もう1つで前期の課題は終了である。