経 ( けいけん ): 
教 育
芝浦工業大学専門職大学院「工学マネジメント研究科」に入学して

◆◇ 2003年(平成15年) 9月の出来事 ◇◆



2003年9月30日(火)
 「プロジェクトマネジメント〔西村先生)」の授業を受ける。
 プロジェクトの定義とは、「特定の目的を達成するための、臨時組織による活動」。
 PMBOK(ピンボック)はプロジェクトマネジメントのルール。PMBOXは六法全書。
 プロジェクトのライフサイクルプロセスは、
立ち上げ、計画、実行、コントロール、完了
である。

2003年9月29日(月)
 「技術政策論〔田島先生)」の授業を受ける。
 経済学者である先生の授業は難解である。しかし、研究に裏づけされた講義には興味深いものがある。
 日本の戦後経済成長率のカーブから、「戦争が終わるとデフレが起こる」との報告。
 「イラク戦争のように、利権を目的として戦争は行われる。戦争は、成功すれば景気は良くなるのではないか。」
と質問した。
 ・・・というように、疑問点は、我慢せずに積極的に質問して実りある授業を受けたいと思う。

2003年9月28日(日)(v2.9.30)
 ゴルフ場でカードが使えなくなった。
 来るときの高速では使えたのだがと疑問を持ったが、
ゴルフ場では別のカードで支払いを済ました。
 家に戻ったら、カード会社から電話が入っていた。
 早速、電話したところ、JRで9万円の不正使用があったとのこと。
 カード会社はJRでの高額使用に不信を抱きカードをただちに使用停止した。
 その対応は、スピーディーだ。
 もちろん、不正請求されたものが私のところには請求されりことはないことや、
今後は請求書をよく確認する事などについて、念をおされた。
 現在、偽造カードが流行っているとのこと、カード会社からの請求書は隅々まで確認したい。
 不信に思ったら、カード会社に問い合わせをすることだ。
 カード会社の対応には素晴らしいものがある。
 カード情報がどこで盗まれたか、想像がつかない。
 情報化社会、情報を悪用した犯罪が横行している。
 犯罪に対して、鈍感な日本、米国も怖いところがあったが、
今の日本は米国より治安が悪化しているように思える。
 個人情報、悪用されることを前提にもっと注意すべきだったと反省している。
 情報化社会を生きるためのノウハウをもっとためなければならない。

2003年9月27日(土)
 嶋矢先生の 「地球社会論」の講義をうけた。
 次回までに、取り上げて欲しいテーマを提案するようにとの宿題がだされた。
 来週の講義は、会社で研修会があるため出ることが出来ないと相談し、先生あてにメールで
だすことで対応をお願いした。
 私が提案しようとしている項目は、
 (1)地球人としてのマナー
 (2)文化を理解
 (3)歴史認識
 である。
 少人数であるため、内容の濃い授業が期待できる。
 いま、日本人は地球人になることを求められている。
 多くの日本人が地球的視点でものを見ることが出来ない。
 グローバル化への対応で遅れている弱点でもある。

2003年9月26日(金)
 「国際金融」の講義をうけた。講師の白石先生は、山一證券の副社長を務めたことのある方だ。
 いまの日本の経済は外国の影響を強く受ける。現状、110円ではあるが、日本の社内レートは150円から
200円である。多くの輸出企業が、利益を大きく圧縮された。
 円高の影響を受けて、1万1千円であった株価が大きく変化し1万円に近づいている。
 「1万円を割ることは無いだろう」が多くの見方である。
 先生と会話をしながら、授業は進む。

2003年9月25日(木)
 「ソフトウェア開発プロジェクトの管理と評価」について報告を計画している。
 その中で、〔百経のソフトウエア開発神話]として整理したので報告する。
・ ソフトウェアの開発は、簡単である。
・ ソフトウェア開発技術者は、すぐにスペシャリストになってしまう。
・ ソフトウェア開発は、仕掛け作りであって、そこに技術はあまり存在しない。
・ ソフトウェアは単純頭脳労働作業である。力仕事といえる局面もある。
・ ソフトウェアの生産性は、能力に比例する。
・ ソフトウェアが分らないのは、解読する側に能力が無いのではなく、
 分かりにくいソフトウェアを作った側に問題があるからである。
・ 人を沢山入れても、出来ないことは出来ない。残るは混乱のみである。

2003年9月24日(水)
 今日は、「イノベーション経営」と「情報管理システム」の講義を受講した。
□渡辺先生の「イノベーション経営」では、日本におけるIT産業のイノベーションについて、
70年代からの歴史的経緯を含めて流れを講義してくれた。
 今回の講義で理解できたのは、パーソナルコンピュータで言えば、
開発当初は国内戦略しか頭になかったように見える。国内市場で競争が始まった。
 NECは、98OSで国内市場をおさえることが出来、成功したため、国際戦略に乗り遅れたのだ。
 成功すると、独占市場を捨てる事ができず、周りがグローバル化されていくにも関わらず対応が遅れた。
 さて、授業で話題になった「イノベーション(innovation)」の意味を辞書で調べたら
 刷新、改革、変革、新考案、新機軸、新制度・・・でした。■
□水町先生の「情報管理システム」の講義、飛行機野郎には、是非受講をお勧めしたい。
 事故調査委員会の委員も歴任された経験で、航空管理システムなど経験豊富な話題が満載。
 先生へのいろいろな質問攻めであっという間に授業が終わってしまった。
 今日の講義での気付きは「慢性」、「手抜き」、などMOT的失敗(事故)事例は豊富だ。
 先生から「数字で見る航空(2003):発行 航空振興財団」という本をいただいた。■

2003年9月23日(火)
 後期履修を決めた。
 月6限[産業創出戦略]、7限[技術政策論]
 火6限[プロジェトマネジメント]、7限[コーポレートガバナンス]
 水6限[イノベーション経営]、7限[情報管理システム]
 金6限[国際金融]、7限[マーケティング論]
 土2限[地球社会論]、 3限[研究開発マネジメント]、4,5限[プロジェクト演習]
□さて、悩ましいのは工学の世界で長年エンジニアとして仕事してきた私の工学的科目の履修である。
 先生の工学的専門性知識の中に学びえるマネージメントがどう存在しているかである。
 未熟な私には、そこにMOTの匂い感じることはできない。
 しかし、最近になって実業の世界でもそうであったように、自ら見つけるものだと思いついた。
 MOT立ち上げを検討している親しい某大学の教授も「MOTを教えられる人材がいない」といっていた。
 そこで、今回の履修には、挑戦する科目をいれた。私が選んだ某講座は、幸い履修者が少ないと予測している。
先生と個人教授のような形で、講義を受ける中で何がつかみ取れるかを挑戦することとした。
 結果として、何も学べなかったら私の負けである。
 私の二刀流の技の修行が始まる。心の中で「頼もう」と元気よく道場をたたいた。■

2003年9月22日(月)
 学内の学生とOBを対象に「第3回江崎玲央奈杯S.I.T.ビジネス・プランコンテスト2003」
が進められている。有志、数人と「ビジネスプランコンテスト」に応募することとした。
 優秀なプランには、事業支援金が進呈される。
 締め切りが目前、早速、アイディア(ビジネスプラン)を各人が1つ以上持ち寄って提案内容
のレビューをする。
 今もっているアイディアの事業計画検討に取り組むこととした。

2003年9月21日(日)
 MOTの授業が始まって1週間が終えた。
 後期から、最初の授業だけ40分間授業に短縮して、2回同じ講義をしてくれることとなった。
 実際に受講するとシュラバスを読んで決めた講義の裏講義に魅力があることに気付く。
 履修届けを先日出したが、結構どちらを選ぶかで悩んだ。
 来年、同じ講座があるので、仕事にすぐ活かせそうな講義や自分の中にある課題を解決していただける
講義を優先して受講することにした。
 先生は、大変だと思うが、私には非常に役立った仕組みであった。

2003年9月20日(土)
 MOTの教室に授業が終わったあと話し合える場所があると良いと思っていたので、
事務局との懇談の機会にMOT事務局に提案をしていた。
 某大学を8月に訪問した際、I 教授に案内された某大学の建物の中に理想の空間があった。
 学生同士が話し会える場の提供も、教育の一環のようにも思えた。
 一緒に出かけた営業のJさんにお願いし、携帯のカメラで撮ってもらった。
 映像情報、説得力あります。

    東京工科大学(八王子)


2003年9月19日(金)
 10年以上も前から数学理論で、ご指導をいただいている某大学のH教授を昨日夕方訪問し会食する機会を得た。
 現在H教授は、経営工学科で情報通信などを教えている。私のMOTでの取り組みなどを報告し、
いろいろな意見交換を行った。
 WGで私が報告を検討している「ソフトウェア開発の管理」のプレゼン資料、先生にお見せし、
アドバイスをいただきたい旨、申し出たら快くお受けいただいた。
 昨夜遅く御礼のメールを出したら「私もたいへん貴重なお話を聞かせていただきました。」と今日返信をいただいた。
 お世辞にでも「貴重なお話し」と言われると嬉しいものだ。
 また、私が知的財産の授業で報告した「著作権と契約」に関する資料をメールで送っておいたところ、
 「拝見いたしました。予想どおり、たいへんご立派な資料で、どこかに残さないともったいないですね。」と評価頂いた。
 もっとしっかり勉強して、社会に役立つ研究成果を残したい。

2003年9月18日(木)
 最近は、愛想よくすること、人を助けること、人づきあいをよくすることが、マネージャーの資質
として重視されている。そのようなことで十分なはずはない。
 事実、うまくいっている組織には、必ず1人は、手を取って助けもせず、人づきあいもよくないボスがいる。
 この種のボスは、とっつきにくく気難しく、わがままなくせに、しばしば誰よりも多くの人を育てる。
 好かれている者よりも尊敬を集める。一流の仕事を要求し、自らにも要求する。基準を高く定め、それを守る
ことを期待する。何が正しいかだけを考え、誰が正しいかを考えない。真摯さよりも知的な能力を評価したりはしない。
 (「マネジメント[エッセンシャル版]P.F.ドラッカー著、上田訳、ダイヤモンド社 p130)
 ◇ 尊敬できるボスって上記のような真摯な人なのだろう。あこがれてしまう。  ◇

2003年9月17日(水)
 板生先生の 「環境情報ビジネス論」の授業を受ける。
 イギリスのビール会社では、ケータリングサービスに力を入れる。ロンドンにあるパブの半数は、
ビール会社の資本下にある。
 ペンキメーカは、ペンキを売るのでなく、塗るところまで売って儲かるようにすることが、
考えられている。
 
2003年9月16日(火)
 「プロジェクトマネジメント」の授業を受ける。
 プロジェクト運営は長年やってきたけれど、整理されてない。
 自分の中にある、プロジェクト運営との差異を期待して授業を受けてみたい。
 「うまくいかない企業風土」の中で格闘してきた。
 大企業病に犯された組織は、講義にあった「成果より失敗しない人が高い評価」が行われる。
 そんな組織では、「革新的な風土が無くなる」との西村先生の言葉が記憶に残った。
 「リーダーシップは、プラス思考であきらめないことだ」は、私の心の中の憲法でもある。

2003年9月15日(月)
 「産業創出戦略」の授業が始まる。
 戦略とは、目的、考え方、方向付け、競争相手、差別化、経営革新(どう変わっていくか)
事業領域。市場、商品などを明確にすること。
 児玉先生が講義する一味違った戦略論に期待をしたい。

2003年9月14日(日)
 夏休み最終週の先週、シリコンバレーで知り合いになった某大学のG助教授を訪問した。
 G助教授は、情報通信分野で国際的に活躍されている先生。
 いつも先生は、私の話に「新しい事を教えていただいてありがとう」と感謝してくれるが、
元気になるのはこちらで、「やるぞー」という風にイノベーションを高められて帰ってくる。
 先生に会うと、元気になって帰ってくることが出来るのだ。
 先生からベンチャー起業で、いろいろ具体的な提案を受ける。
 先生にMOTの後期講義授業割を見せたら、授業のなかで「ベンチャー育成論(渡辺先生)」に関心を示す。
 講義内容を後で報告してくださいとの依頼を受ける。
 後期は、「ベンチャー起業」を真剣に勉強しよう。

2003年9月13日(土)
 後期の授業がはじまる。元気な顔が集まってきた。
 今日、前期の成績が渡された。
 後期から学生の要望がかなって、午後6時10分始まりになった。前期より10分、後にずれた。
 変わったことのもう1つに講義の選択がしやすいように、
最初だけ同じ授業を半分の時間にして、2回やってくれるようになった。
 全ての講義を受けてから、受講届けを出すことが出来るようになった。

2003年9月12日(金)
MOT的思考:
 急に若さとは何かについて、考え込んだ。
 みんなで食事をすると、いつも年の話題を出すF君。若い割りにふけている。
 F君の特徴は、以下のとおり。
(1)話題はいつも自分の青春時代。
(2)自分の若さを物理年齢で評価する。
(3)今日の話題、最近の話題を語れない。
(4)夢(未来)を語れない。趣味を持たない。本を読まない。
(5)人の話題に乗れない。自分の話題にしか話に入れない。
(6)病気の話が大好き。
 *怖くてF君には忠告できない。いつ気付くかな。
  エネルギーをとられるので、もう会いたくなーい。

2003年9月11日(木)
WGAゼミナールで学んだこと:夏休みに取り組んだゼミを整理してみる
 「『プロである』と思うことは重要である」とは、某大手キャリアで人材育成を担当する課長の意見。
 プロという意識付けが人を変える。今の自分ではいけないと考えたのではないか。
 先輩たちや仲間からのマネージメントに対する意見をまず自分の中に取り入れて、自分の今までの
経験に照らし合わせて知識にする事がすんなりと出来たのではないか。
 「皆さんは、プロである」と言ったことは良かったとほめられた。

2003年9月10日(水)
MOT的思考:
 今週末の土曜日から学校が始まる。
 そんな中、今のうちだと10日、11日、阪神優勝で活気づく関西地区に出かけた。
 取れるだけのアポを取ってお客様とディスカッションをしてきた。
 今回は、あえて私がMOTに通っていることを話題にした。
 以外にも私が会った幹部になられるような方たちの多くは、
それぞれが自分の忙しい時間を工夫してマネージメントの勉強をしていた。
 更なるエネルギーをいただいた関西の旅でした。

2003年9月9日(火)
MOT的思考:
 「営業を学ぶには、優秀な営業パーソンに出会うことだ。」と8月31日(日)に掲載した。
 そこで、「デパートの紳士物売り場で、買わなくて良いから、説明を聞きなさい。」はE君への私からのアドバイス。
 「3箇所以上のデパートの紳士服売り場を回ったら、営業は学べる」といったら5箇所回ってレポートを送ってきた。
 そのE君に了解を得られたので、レポートの一部を紹介する。
 E君は、デパートの紳士物売り場での営業行動を(1)接近、(2)ニーズの把握と提案、(3)立ち去るとき、の3つに分けて分析した。
 (1)接近:売り場で足を止めると、にこやかに話しかけてくる。
 (2)ニーズの把握と提案:いまお店に置いてある商品について一通り事細かに説明してくれた店員がいた。
  その態度や物腰は決して押し付けがましくなく、情報を提供しているという感じを与えた。
 (3)立ち去るとき:最後のアピールをする店員が多く、それは商品の良さやサービスであったり、今のトレンド情報であったりさまざまだ。
  これを言われたのと、言われないとでは、かなり印象が異なると感じた。それは、買わずに立ち去ろうとするときの私の気まずい
 思いを解いてくれる役割を持つのだと思う。
□ 5箇所も回って、E君は営業の勉強を実践してくれた。大変な努力だったと思う。
 営業の勉強が出来たから貴重な時間を使ってレポートにしてくれたと思う。
 問題意識さえ持てれば、営業を教えてくれる先生はたくさんいることに気付いてほしい。それも無料で教えてくれる。
 MOTを学ぶには、営業も分からなければならない。今日から毎日、精進、精進である。

2003年9月8日(月)
MOT的思考:
 何か大きな間違い、感違いが進行している。
 多くの会社が、ISO9000という品質管理システムを構築している。
 しかし、ISOは看板だけで運用、適用を怠っているケースを垣間見る。
 某社が納入したパッケージに障害が起きたので、調査して報告することを求めた。
 原因だけ書かれたレポートが出てきた。そこには、再発防止策も見当たらない。
 ISOを取得した会社とは思えない。
 良く見たら、報告部署名も会社名もないではないか。
 「この文書は誰から出されたのですか」と質問すると会社だという。
 「実際、どう見ても報告者が分からない」というと、
レターヘッドの英文会社名をさして、これが文書の報告責任者の会社名ですという。
 更に文書番号だけが書かれてあったから「これは誰が管理されている番号ですか」と質問すると、
営業担当が付与した番号だという。
 仕方ないから、「上司と相談して、再度提出しなさい」と文書を返した。
 嘘が蔓延していないか。大変、後味の悪い思いをした。
 完璧なシステムを作っても、そのシステムを運用し、利用しなくなれば品質は無管理状態となる。
 優良企業は、最悪企業にある日突然変身してしまう。
 ”日本の会社、どこでも、そうですよ。”
 ”小さな障害を正式ルールにのっとって処理していたら、採算が取れませんよ”
との会話が昨夜見た悪夢だと思いたい。
 MOTに学ぶ皆さん、正夢にしないでください。

2003年9月7日(日)
MOT的思考:MOT的経済学
 某通信キャリアの部長と保守コストのことで先日議論した。
 通信機器の設備投資が一巡したとき、どのようにして技術や保守体制を維持するのかという問題である。
 売上が継続して上がらない限り、納入製品の維持管理(保守)が出来なくなる。
 誰が、次の設備開発のための費用を負担するのかという疑問である。
 最近の通信機器の製品は故障も無くは20年以上は使用することが出来る。
 例えば5年間で設備を入れてしまうと、あと15年間は売上が上がらない。
 このとき品質が良ければ良いほど、技術者を抱えることの出来る修理売上が無くなってしまう。
 継続的な保守契約をメーカとユーザの間で結ぶという考え方をもたない限り
設備投資した装置類をメーカが維持管理出来ないということに気付く。
 経済が右肩あがりであることが前提であった時代には良かったが、
設備投資が止まった時、保守契約での収入がない限り、サポート体制を維持する費用が出てこない。
 技術を維持・保持するコストを、長期的な視点で仕組みを構築して置かないと産業は空洞化してしまう。
 システムを構築、提案する際には、長期的維持メンテを含めてお客さまと理解しあいたい。

2003年9月6日(土)
WGAゼミナールで学んだこと:夏休みに取り組んだゼミを整理してみる
 ワーキンググループを立ち上げたとき、
 私は、「WGAに参加するメンバーそれぞれがプロである。」と思えた。
 それぞれが社会にでてお金を得ている事実を再認識した。
 もう既に社会で付加価値を生み出せるのである。
 これは通常の大学生とは大きく異なることである。
 MOTに参加し学んでいる学生の思いは違うにしろ、経験を通して現状のマネジメントに対する疑問や要望を
持っている。この情熱と知識をWGA活動の中で活かそうと思った。

2003年9月5日(金)
MOT的思考:
 「マネージメントを日本刀に置き換えると分かり易い。」
 「マネージメントを勉強すことは、日本刀を磨いていることなのだ。」は、
最近感じていること。
 いくらマネージメントを勉強しても、使うタイミングや使い方を誤ると怪我をする。
 日本刀のように、マネージメントの知識はもってなければだめだ。
 マネージメントが必要になった状況で、バッサ、バッサと仕事をこなす。
 MOTも、ここの状況を読むこと、信頼されることなどが難しい。
 
2003年9月4日(木)
MOT的思考:
 昨日、お客様と会食する機会があった。
 「個性こそ、人生なり」とお客様が私にお話いただいた。
 確かに個性を育てるのは、自分自身だ。誰も教えることはできない。
 日本の社会は、ややもすると個性を嫌う。
 その中にいて、いかに個性を伸ばすかは、
その人の能力と、努力と、そこで培った人間性のような気がした。

2003年9月3日(水)
WGAゼミナールで学んだこと:夏休みに取り組んだゼミを整理してみる
 活動テーマを「技術の分かる経営者になるには」とのテーマで、夏休み中にゼミを持った。
 ワーキンググループ(WGA)には、7名が参加し、8回の会合をもつことができた。
 WGAの基本方針は、「MOT的マネージメントの視点に立って経営を考える。」とし、
 階層別にマネジメントをとらえ「課長、部長、事業部長、経営者と段階的にそれぞれのMOTを研究する。」
 職種別にマネジメントをとらえ「営業職、技術職の切り口で、MOTを研究する。」を取り組んだ。
 活動目標は、(1)経営的視点(視野を広く)で物を考えられる。
          (2)戦略立案能力(技術戦略が分かる)を向上させる。
          (3)技術の展望(将来予測)が分かるようになる。
 である。

2003年9月2日(火)
MOT的思考:(v.2)
 六本木アカデミーヒルズオーディトリアムで行われた「ケースディスカッション オリンパス光学工業」に参加した。
 オリンパスは、ディジタルカメラの事業で、2003年3月期にV字回復を成し遂げており、その戦略実績をケース課題としてディスカッションが進められた。
 司会役の一橋大学イノベーション研究センターの青島助教授は、参加者約100名を相手に上手に意見を引き出し、ディスカッションを進めていった。
 100名近くの生徒から活発に出される意見はさまざまだ。
 何を言いたいのか分からないような質問も、きちんと聞いてさばいていく。
 意見に対して、良し悪しを明確には言わないが、行くべきところに誘導しいく。
 青島先生のケーススターディを意見と真理とを段階的に分析し、融合させていく進め方は非常に参考になった。
 100名参加のケーススターディ、こんなやり方ができるのかという私のケーススターディでもありました。
  馬蹄形の設備の整った会場は、生徒間の表情を容易の一望できる。
 100名生徒と先生を容易に一体化できる馬蹄形の教室は、ケーススターディを効率的に進めるのに役立っている。

 参加費無料でこんな素晴らしいセミナーを開催してくれた、一橋大学イノベーション研究センターと東洋経済新報社に感謝いたします。

2003年9月1日(月)
MOT的思考:
 久しぶりに学校に行った。
 D君と「管理能力」の話しになった。
 管理することと監視することとは違う。
 部下の行動を監視しても組織がギクシャクするだけだ。
 管理を部下の行動を細かく監視することだと思っている管理者もいる。
 D君に「管理の基本は」と質問すると「管理者のミッションを理解させること」と答えた。
 グッドアンサーだと思う。
 部下は管理者の方針を自分の言葉で理解して、仕事をするようになる。
 管理者の意図した組織としてきちんと回るようになる。
 ミッションの理解は、均一では面白くない。部下の経験と能力に応じてそれぞれが考えてくれれば良い。
個性が無ければ、発展てきな組織にはならない。個性ある考えを持って欲しい。
 管理者は、それぞれの個性を引き出し、育てられて一人前のマネージャーと言える。
 ミッションの次に重要なのが、OUTPUTの確認である。
 仕事の結果を管理することは重要だ。結果から仕事のやり方を部下と話し合いたいものだ。