経 ( けいけん ): 
教 育
芝浦工業大学専門職大学院「工学マネジメント研究科」

◆◇ 2003年(平成15年) 10月の出来事 ◇◆


2003年10月29日(水)
 ソニーは28日、事業構造改革を発表した。
 ソニーの現状を日経新聞の記事を読んで分析してみる。
 ソニーの抱える最大の課題は、「売れる商品」の不足だという。
 利益率改善策は、以下のとおり。
 @人員や拠点の削減による固定費圧縮
 A部品点数や、取引先の絞込み
 Bエレクトロニクスにゲーム、エンターテイメントを加えた中核事業の総合力を生かす
 Cゲーム分野で培った半導体などの付加価値の高い部品や技術を自ら押さえたうえで他社にない商品を開発
 D映画や音楽のコンテンツ資産とエレクトロニクス事業との相乗効果を出すシナリオ
 取り組みで、気になるのは、
 @製造部門の部品点数:84万点→10万点
 A調達先:4700社→1000社
 である。ソニーでは、日常的に改善活動が進んでなかったのか。
 
2003年10月28日(火)
 「コーポレートガバナンス(岡本先生)」で生徒の間で分担して発表した。
 先生からは「問題を提起して、議論を生徒の間でしましょう」でスタートしたが、
今日の授業では、設問を投げかけると、先生の発言が先行する。
 異論はあっても、先生に対しては言いにくい。
 議論は日本人には、まだ馴染まない。
 「自分の考えの及ばない異質な意見を引き出す」など、夢また夢。

2003年10月27日(月)
 「コーポレートガバナンス(岡本先生)」の授業にて生徒の間で分担して発表することになった。
 先生からは「問題を提起して、議論を生徒の間でしましょう」とのていきがあり、問題を生徒に投げかけることとなった。
 そんな背景でK君から、
 「私は、”答え”とまでは行きませんが、自分の”意見”は持っていく べきと考えます。
 私は、小平さんが書いておられる、”自分でコメントを出す”と言う事は、
”自分としての答え(意見)を持って行く”と同じと思いますが、それならば
この方針で宜しいかと思います。」とのメールをもらった。
 まさに指摘のとおりである。
 K君の「何事においても、自分の意見をもって事に望まないとだめでしょう。」には、 同感である。
 私からは、K君の意見を認めたうえで「クラスでは、いかに自分の考えの及ばない異質な意見を引き出すことが勝負です。
皆さんの司会としての挑戦を期待します。」
と仲間の生徒にメールした。

2003年10月26日(日)
 米国で仕事を一緒にしていた J さんから近況報告メールを受け取った。
 彼女のメールには、サンフランシスコ(SF)で開いたハーフマラソンに参加した時のことが報告されていた。
 走ったコースはSFのマリーナからゴールデンブリッジを渡り折り返してくるコース。
 その報告の中で面白いと思ったのは、「靴に小さなChip(チップ)をつけてStart Line(出発地点)
を出発してからGoal Line(ゴール)に 入るまでの正式なタイムをはかってくれます。」との報告。
 さすが、シリコンバレーと思った。すぐに実用化してしまう。

2003年10月25日(土)
 「地球社会論〔嶋矢先生)」で、「日本の文化」を報告した。
 報告した内容の一部を紹介する。
■西洋にあって、日本に移植されなかったことが二つある。
 一つは、倫理、二つめは、雄弁である。
 雄弁の目的である、多民族国家でない日本では説得が不要。
 最近の例をあげると、米国で活躍中の大リーガ松井は、良くも悪くもインタビューに常に答えていた。
 それに比べて、日本では、良いときには答えているが、悪いときにはノーコメント。
 野球界だけでなく、政治の世界もしかり。
 日米の説明の文化の違いを端的に表しているといえる。
 グローバルな時代には、沈黙は美であるところから抜け出す必要性がある。□

2003年10月23日(木)
 「マーケティング論〔亀井先生)」で提出した「私とマーケティング論」について
報告レポートの一部を紹介する。
 
開発部門にいたころ、製品が売れない理由として、“マーケティング”に関わる問題が
その原因とされてきました。
 例えば、以下のようなことが、意見として出されていました。
 「マーケティングをすれば売れるようになる」

 「マーケティング部門がないから売れる仕組みが作れない」
 「マーケティングを専門に担当する部門が必要」
 「マーケティング能力を向上させる取り組みがなされていない」
 ・・などです。
 いま考えると、マーケティングが会社の中で機能すれば、それだけで商品が売れるような
錯覚を持っていたように思えます。
 会社の多くの従業員がマーケティングを学ぶこともせずに、マーケティングの原因にしてい
たように思えるのです。
 マーケティング“を学び、マーケティングが分かってくると、それは経営戦略と密接な関係
があることに気付きました。マーケティング戦略は、商品戦略、市場戦略、販売戦略、販売促
進戦略、コスト戦略と密接な関係にあり、その基本は、経営戦略に基づいた売れる仕組みづく
りだということが、分かってきました
。■

2003年10月22日(水)
 「コーポレートガバナンス(岡本教授)」の授業では、活発な討論をする提案があった。
 問題を提起して、その問題に回答、議論を戦わせる。
 いま考えている意見を出し合う。きちんと主張しあうこと、日本人苦手です。

2003年10月21日(火)
 米国での生活が長い I さんと食事をする機会があった。
 そのとき「日本でみられる電車の中での化粧」について、感想を聞いてみた。
 彼女の意見は否定的だ。米国では、見ることの無い光景だからだ。
 日本人から、周りの人がどう思うかという気持ちが希薄になってしまった。

2003年10月19日(日)
 「地球社会論〔嶋矢先生)」で提案した「文化を理解」、「地球陣としてのマナー」、「歴史認識」
の3点が採用された。まずは、25日に報告を担当する「文化を理解」に取り組んでいる。
 図書館に出かけて、持ちきれないほどの本を借りてきて先週から取り組んでいる。
 調査が一部終わり、報告予定の「源氏物語」のさわりを紹介する。
■わが国固有の文学が生まれたのは都が京都に移されてから後のことであった。私たちは、あの
平安の時代に記された多くの日記や随筆などからそのことを思う。
 そして、世界に誇るべき文芸作品「源氏物語」が生まれなのも、平安時代の華やかな宮廷生活
がそれをなさしめたと言ってよいであろう。
 ・・京都の自然は、まさに平安朝の文化を育てる土壌であった。穏やかであるが千変万化する
繊細な京の風向、その中からあの文化が生まれてきたのだ。
 男と女の世界は、いつの時代もそうであろうが、それに何かが絡まると、果てしない心の葛藤を
よぶ。文化とか教養というものがそれを文学の世界へ昇華するのである。平安朝の女性、とりわ
け宮廷につかえる女性たちは、男性に伍しても一歩も譲らないほどの教養を身につけていた。
 「源氏物語」を書いた紫式部も、「蜻蛉日記」を書いた右大将道綱の母も、彼女たちが愛した男
たちより遙かに教養人である。・・
と、 「日本文化論−美意識と歴史的背景」のなかに書かれている。
(1)平安時代の華やかな宮廷生活
(2)穏やかであるが千変万化する繊細な京の風向
(3)男と女の世界は、果てしない心の葛藤をよび、文学の世界へと昇華する。
(4) 平安朝の女性たちは、男性に伍しても一歩も譲らない教養を身につけていた。
(5)紫式部も、右大将道綱の母も、彼女たちが愛した男たちより遙かに教養人である。
が、源氏物語が出来てきた背景である。
(参考) 「日本文化論−美意識と歴史的背景」 著者 奈良本辰也、 角川書店

2003年10月18日(土)
 会社での仕事で参加が遅れてしまったが、プロジェクト演習(児玉先生)に途中から参加して、
「創造企業、セブン−イレブン・ジャパンを調査」を報告することができた。
 16日にも既に報告したが、私としてはエネルギーを掛けたところなので、再度報告する。
 調査レポートのまとめで、”創造企業、セブンイレブンの強みの分析”として以下のように発表した。
 ■ローソンは、昨年、新浪社長に変わって経営体質の改善に取組んでいる。
 それは、セブン−イレブンとの違いを追いかけているように思える。
 取り組んでいる主要項目としては、
(1)「コストカット委員会」を設け、様々な面からコストダウンを図っていく。
(2)「個店主義の徹底」・・店舗によって商品の品揃えや陳列を独自に取り組んでいく。
(3)「お店とマチをきれいにする」・・店舗の中はもちろん、店舗周辺の道路も優先して清掃にあたる。
(4)「心のこもった接客」・・一度ご来店されたお客さまに再びご来店いただくために、心のこもった接客を行う。
(5)「支社制の導入の目的」・・全国に7つの支社を設置し、・・地域密着型の施策を実行する。
  ・・スーパーバイザーの1人当たりの担当店舗数を平均8店舗から7店舗に減らし、より一層現場の活性化を図る。
以上の新しい経営者を迎えて取り組んでいるローソンの状況を分析すると、
情報ネットワーク(IT)化をしても、そのシステムに情報を入れる店舗従業員の意識や運用の
質が現状まだまだ問題であるようにおもえた。
高度な情報化を行っても経営資源である「人、物、金、情報、時間」では、仕掛けを運用する
“人”に競争力のキーがありそうだ。
高度な情報システムが出来上がれば出来上がるほど、それを運用する人の質に依存することになる。
「企業は、人なり」という基本に戻っているように思える。□

2003年10月17日(金)
 MOTでマネージメントをいろいろな先生から講義を受け、知識が豊になってくると、
私の頭の中でバラバラだったマネージメント情報が段々と一つになってきた。
 コトラーとか、ドラッカーとかいろいろなマーケティング知識が自分の経験と照らし合わせて整理が進んできたのだ。
 自信を持って語るには、勉強が必要であることをますます痛感した。
 もっともっと自分にとって分かり易いMOTマネージメント学の整理に挑戦していく。
 
2003年10月16日(木)
 プロジェクト演習(児玉先生)で、「創造企業、セブン−イレブン・ジャパンを調査」を取り組んでいる。
 ローソンと経常利益を比較して、大きな差がでている。
 ローソンとセブン−イレブン・ジャパンを分析して、セブン−イレブンがなぜ高収益であるかがわかった。
 ■情報ネットワーク(IT)化をお金をかけて整備しても、そのシステムに情報を入れる店舗従業員の意識や
そのシステムから出てくる情報を最大限利用する運用面の質が高まらないと、利益の最大化は困難。
情報化が高度であればあるほど、それを運用する経営資源「人、物、金、情報、時間」の要素の中で、情報や時間を運用す
る“人”に競争力のキーがありそうだ。情報化をして、創造業としての機能を最大化させるのは、
そこに働く「人」にあるように思える。□

2003年10月15日(水)
 MOT的思考:
 会社の現状を知る手法にSWOT分析がある。
 私の最近の思いにSWOT分析作業の功罪がある。
 SWOTのWeekness(企業の弱点)分析には、情報の取扱いによっては、問題が多いように思える。
 その問題を意識して、会社内においては作業を進めてほしい。
 弱点については、きちんと捉えれば捉えるほど、聞くひとが聞けば辛くなる。
 セグメントを明確にして、絞った分析を進めると、部門の弱点が個人の弱点であることが明らかな場合がでてくるからだ。
 企業体質改善には、オープンな情報公開が必要であるが、対象範囲には限界があるようだ。
 あからさまな弱点は、個人の成績考課と同じ機密扱いか。
 本質を捉えたSWOT分析した時の悩みである。
 
2003年10月14日(火)
 MOT的思考:
 MOT(技術経営)を学ぶときの視点について考えて見る。
 マネージメントの基本は管理である。管理の基本は仕事をみることにある。
 この物事を見る目が大切であるとともに、見るときの視点が大切になる。
 心掛けてほしい事の一つに、MOTを勉強している時は、経営者の視点で事柄を判断して欲しいことだ。
 往々にして、現在の自分の職場での立場で価値判断をしてしまう。
 MOTでは視点を何ランクかあげて経営者に視点でモノを見て欲しい。
 経営者の立場での判断と、課長の立場での判断では、検討すべき要素が異なる。

2003年10月13日(月)
 後期の授業が始まって1ヶ月になった。
 前期の時とは違って体が慣れるのは楽だった。
 後期の私の課題は挑戦である。漫然と授業を受けて講義を聴くというより、
講義に受身でなく、積極的に参加して、行こうと思っている。
 授業がつまらないなどといわず、先生からノウハウをいかに引き出すかだ。
 技術者は困難に立ち向うことから始まる。
 難しいことに取り組んで楽しいMOT研究に取り組もうと思っている。
 この3連休、図書館通いと、家での勉強と、レポート作りで終わってしまった。

2003年10月12日(日)
 MOT的思考:
 MOT(技術経営)について、いろいろな定義がされている。それをいくつか紹介する。
 LFM(Leader for Manufactureing)ではMOTを「エンジニアリング、科学、および経営規則を、
技術力強化のための計画、開発、実現に結びつけつつ、組織の戦略、戦術目標を形成、達成すること」
と定義づけしている。
 SRIでは「技術投資の費用対効果を最大化すること」と定義しており、これを実現するには、技術を
いかに市場化するかがポイントであるとしている。
 技術経営教育センターの山之内代表は「技術経営とは、技術を事業の核とする企業・組織が次世代の
事業を継続的に創出し、持続的発展を行うための創造的、かつ戦略的なイノベーションのマネジメント」
であると定義した。
 カリフォルニア大学バークレー校では、「ハイテク製品を市場に導く各種行為」と定義づけている。
 イースタン・ミシガン大学では、「技術変化への全体プロセスを改善するスキルと知識を提供する学問」としている。
 オクスフォード・ブルックス校では、「技術をベースとして新製品を市場に投入するビジネスを支援する考え方」
と定義している。
 東京大学の丹羽教授と東洋大学の山田教授は、「人、モノ、カネ、情報のプラスして「技術」を重要な要素と捉え、
研究開発から、技術の導入、アライアンス、アウトソーシング、売却、撤退等に関する全工程に対して計画と運用
の管理までを行うもの」と定義している。
 ・・・・さてあなたのMOTはどれでしょう。
 わたくしは、「技術変化への全体プロセスを改善するスキルと知識を提供する学問」が比較的言い表しているかと。
(参考資料)”MOT(技術経営)”金子、一ツ橋ビジネスレビュー,2003,AUT.51巻, 2号
 
2003年10月11日(土)
 MOT的思考:
 同業他者と競合者とは同じように使われるが、実際は同じでない。
 同業他者と呼ぶ場合は、競争相手というより同じ仲間という協調関係が会社、会社間に漂う。
 競合者の場合は、明らかに競争相手との緊張関係がそこに存在する。
 最近は、会社会社の関係を同業他者とは言いにくくなってきた。

2003年10月10日(金)
 MOT的思考:
 開発の仕事は、開発なのだから容易に解決できない問題の解決方法を見つけ出すことが仕事だ。
 技術者の肩書きを持っている以上、問題に対して取り組むことが出来なければ技術者としては失格である。
 問題が出たとき、喜んで問題の解決に取り組む、これは当たり前の技術者の行動である。
 言葉の世界で言い訳をせず、誰のせいにもしなく、まずは自らの問題として取り組むことが第一歩である。
 そして、問題を解決して、正常な動作をさせることだ。
 技術者の真贋は、問題に立ち向かう技術者の言動により、容易に見抜くことができる。

2003年10月9日(木)
 「プロジェクト演習(児玉先生)」の授業の報告書作成に取り組んでいる。
 11日の土曜日に報告しなければならないからだ。
 流通業の報告と思ったが、いろいろ調べるうちに小売業セブン−イレブンの報告になってしまった。
 有価証券報告書でみた営業利益率36.8%(2002年2月期)に驚いたからだ。
 オリジナル商品開発に、取り組んでおり、売上の50%を占めている。
 インフラに対する開発投資では、衛星を使った情報ネットワーク構築に総額600億円を投資している。
 サービス開発にも取り組んでおり、EC事業や配食サービスを次の事業の柱としようとしている。
 料金収納サービスは年間1兆円を超える扱いになっている。
 ニーズを捉え開発を怠らないセブン−イレブンのビジネス活動は、きちんとアウトプットの業績に現れている。
 調べれば調べるほど、参考になる情報ばかりで、不勉強を恥じるばかりである。

2003年10月8日(水)
 「イノベーション経営(渡辺先生)」の講義の中で紹介された、イノベーション企業の創生期のことを思い出した。
 テラブス(Tellabs)、シーナ(CEANA)、ヤフー(Yahoo)の3社がそれぞれの企業の創生期に出会った。
 その当時の多くの人が、この会社大丈夫かなという段階で、経営者は必死に資金を集めていた。
◆テラブス:シカゴ郊外、オヘア空港から1時間離れた街にテラブスの本社はあった。
 10年程前のことだとおもうが、携帯電話が出来はじめた頃で、
海外通信メーカが日本市場への参入で、政治的圧力をかけていた時代だ。
 テラブスは、携帯電話基地局用伝送装置として、Tコーダという、T1回線を2倍に増設する装置をもっていた。
 某携帯電話会社の依頼で、私が米国に出かけテラブス社の技術評価、製造体制、品質評価を調査することとなった。
 米国テラブスで、いろいろな装置を紹介され、その中でユニークな装置だと思ったのが、その後テラブスの
収益基盤となったクロスコネクト装置である。
 この装置は、日本帰ってから社内で説明しても、お客様に説明しても、なかなかクロスコネクトという概念が理解してもらえなかった。
◆シエーナ:アトランタオリンピックの年に、試作評価中の装置を見にシエーナ社を訪問した。
 代理権を取るための評価にパートナーを組む某商社とともに確認いった。日本での代理権は別な商社に取られてしまったが、
当時はWDMの価値について日本ではまだまだ理解できなかった時代である。
□ヤフー:いつのことか忘れたが、某新興商社の創立記念パーティに起業中のジェリー・ヤンが日本で講演しに来た。
まだ、インターネット環境が普及していないころ。日本の大手に投資依頼をしたがことわられたと講演で話していた。
その当時、まだまだ無名の孫さんが投資を申し出たのはこのときだったようだ。講演で聞いたインターネット検索エンジンの話は理解できたが、
広告収入でビジネスを進めるという、ビジネスモデルは理解できなかった。
◆多くの人が、そのビジネスを認められない段階。自分も評価に付き合っている。このときの葛藤は、ベンチャ投資を考える
上で、貴重なことだ思った。どんな事が評価されていたかを、思い出して整理したいと思う。

2003年10月7日火)
 「ソフトウェア開発プロジェクトの管理と評価」について報告内容の原稿が完成した。
 再度、事前の確認を進めている。
 〔ソフトウエア開発特徴]について整理内容を報告する。
・ソフトウェアは、開発である。(1回しか作る必要がない)
  開発に当たっては、必ずしも工学的知識を必要としない。
  むしろ工学的な部分を最小化・隠蔽化(関数化)して、文学的なベース(文章記述)で開発を進めるほうが良い。
・プログラミング(文法)は一日でマスターできる。
  誰でも、プログラムを開発できると思って欲しい。担当者のやる気が最も重要な問題だ
・リーダに要求される能力。
 (1)コミュニケーション能力
 (2)機能を階層で捉える能力(社会学的階層概念)
 (3)計画を立てられる。〔線表を作れる)
・人の管理
 (1)人の性格が分かって初めて管理できる。
 (2)出来る人と、出来ない人を見極めて仕事をやらせる。

2003年10月6日(月)
 MOT的思考:
 仕事をしていると仕事と仕事の間に境界が出来る。ひとたび問題が発生するとその境界の溝は深く広くなる。
 私は、技術者たるもの解決に向け、相手の領域に踏み込む事が大切であると思う。
 双方で相手の仕掛けを理解しない限り問題は解決しない。
 相手の問題をサポートしてこそ、一生のお客様にめぐり合うことが出来る。

2003年10月5日(日)
 「地球社会論〔嶋矢先生)」のレポートの続続編である。 問題提起した「歴史認識」を報告する。
□ 「日本の歴史認識が希薄になっている。それは、日本の学校教育で歴史が受験への弊害により切り捨てられ、
教科書の中では、当然学ぶべき歴史教育が逸脱してしまっている。また、たとえ学ぶ機会を得たとしても過去の
日本人の過去の光と影が明確にされていないから一方的で自己中心的な教育となっている。国際社会でビジネス
をするには、お付き合いする国の国民が日本人をどう思っているかを学習しておかなとうまくいかない。国単位に日本
人に対する思いと、過去の歴史を整理しておくことは大切だ。」は、歴史認識に関する考えを問題提起したものです。
(1)各国は、日本人に対してどのような感情をもっているか、気付いている点を報告してください。
(2)戦争は、悲劇を生みます。日本人の過去の行為が国際社会の場で今でも断罪されるのかを、報告ください。
(3)「8月の果て:柳 美里」(朝日新聞夕刊連載)を読んで慰安婦問題を考えてください。
(ヒント)(1)韓国、中国、シンガポール、香港、米国、イギリス、フランスなどの国の日本人に対する見方。
     (2)占領地の統治の仕方、従軍慰安婦、略奪、など■
 今、連載が進んでいる 「8月の果て:柳 美里」(朝日新聞夕刊連載)を読んで欲しい。
 占領時の日本人の野蛮ぶりが小説として書かれている。単なるフィクションではないと思えるとこが辛い。慰安婦問題にも
真正面から取り組んでいる。ここまで性描写をあからさまに書いた小説は少ないが、女性の立場で書かれた性描写にいやらし
さは感じられない。日本人に対する、さまざまな意味での警告に感じる。
 軍国時代の日本人がやったことで、今の日本人には責任が無いということだけでは済まされない何かを感じる。
 歴史認識と世界に通用する倫理感を持たないと、何故今でも隣国が教科書や靖国参拝を問題にするかが
理解できないと思う。
 是非、 「8月の果て:柳 美里」(朝日新聞夕刊連載)を読んでいただいて、仲間で話し合って欲しい。
 グローバル社会で活躍するには必要な知識だ。

2003年10月4日(土)
 「地球社会論〔嶋矢先生)」のレポートの続編である。 問題提起した「文化を理解」を報告する。
□ 「日本人も自国を愛し、日本文化を語れなければならない。外国人が熱く自国を語るように、
日本人も自国の文化を誇りをもって語れる国民でありたい。ますますグローバル化が進んで海外に進出し、
仕事をする機会が多くなっている。相手を理解するうえでは、まず精神風土となる日本文化を学びたい。
日本文化を学んだ上で、海外の文化も正しく理解出来るようにしたい。海外に出る機会には、文化に対する
相互理解に取り組みたい。」は、文化に対する考えです。
 語るべき日本文化とは何か、理解すべき海外の文化とは何かについて、報告してください。■

2003年10月3日(金)
 仕事をしていると、自社の範囲とお客さまの範囲の責任分担が曖昧になり、オーバーラップすることがある。
 担当に聞くと相手の問題しか報告しない。確かに自社の機器に問題は無いかもしれない。
しかし、現状、当社の装置を使ったシステムは正常に稼動していない。当社の機器は動作してないのだ。
 現場に行って切り分けをすべきだとアドバイスをしても、お客様が切り分け出来ない未熟さのみを指摘する。
 良好な顧客関係を作るには、積極的にお客様の所に行って、原因を特定しなければならない。
 お客様に役立つパートナーにならなければならない。
 
2003年10月2日(木)(v2.10.12)
  開発・研究プロジェクトの評価の仕方を研究しているワーキンググループに参加して
 「ソフトウェア開発プロジェクトの管理と評価」について報告を25日(土)に予定している。
 「ソフトウェア開発技術者に要求される能力」として以下のように整理した。
・ 作り込むべき要求機能を理解できる。
・ 文書化(ドキュメント化)が出来る。
・ プログラミング(文法)を、一日でマスターできる。
・ どんな人ともコミュニケーションができる。
・ 仕様を理解して、その情報を効率的に伝達できる。
・ 機能を階層で捉えことができる。
・ 人を見抜く能力。(性格、スキル、血液型、責任感)
・ 図太く、緻密で、誠実であること。
・ 問題に直面し、壁を感じても、成功するまで撤退をしない強い意志を持つ。

2003年10月1日(水)
 土曜日に行われる「地球社会論〔嶋矢先生)」の授業が出られないため、レポート作りにに追われている。
 9月27日に報告した「授業で取り上げてたい問題」の3項目の内の1項目である。
 「地球人としてのマナー」を検討したので報告する。
□ 「これからは地球人として世界で通用するマナーを身につけたい。日本人はまず日本
の伝統的文化の上に立脚した立ち振る舞いの良さを学ぶべきだ。例をあげれば、茶道、日本
舞踊、能などにその原点があると思う。最近の日本人の公共心、道徳心、思いやりの欠如には、
目に余るものがある。例えば、電車の中で化粧する、大声で奇声を上げる、ところかまわず座
り込むなど、日本人のマナーが失われつつある。日本人の良さと品性を取り戻さないと、国際
社会では、蛮人と見られてしまいかねない。」は、マナーに対する考えです。
 地球人のマナーについて、事例を上げながら自分の考えを報告してください。■