百 稽 ( けいこ )
番 号 | 003 | 基本テーマ | 技術者の心得 3 |
- | - | タイトル | 出来ない約束するな。 |
概 要 | [心得] 仕事を本当に分かっているのは、あなたしかいないのだ。 |
本 文 | 技術者足るもの、社内でも、社外でも、客先でも、出来ない約束をしてはならない。 打合せなどをしていると、その状況から無理な約束をしてしまうことがある。それも少々努力してできる範囲の作業量なら良いが、徹夜をしたからできるものではないという一定の範囲を超えた仕事を約束してしまうことがある。 その場で、出来ないことは出来ないと言ってしまえば、打合せの中でお客様とその対策を検討できるのに、ついつい無理な約束をしてしまう。 仕事の作業量が読めなくて、約束をしてしまう。 無理そうなのは分かっていても、断ることが出来ずに受け入れてしまう。 時間の経過とともに、小さな問題も、大きな問題になってしまう。 この状況で無理があることを知っているのは、技術者あなた自身である。 ここが大切なところである。 無理な約束に気づいたとき、問題を先に延ばしても仕方ないのである。言い出し難いが勇気を出して、上司に報告したい。 お客様とは、腹をわって話せる間柄になりたいものである。 信頼され、信頼されることをしてこそ。いい仕事はできる。 特に技術者は、信用を大切にしたい。信用があるから仲間に入れてもらえる。 信用を失った技術者は、惨めである。いったん信用を失ってしまえば、どんな立派な意見や提案をしても聞いてもらえない。 これは、技術者だけの問題ではないのだが。 |