百 稽 ( けいこ )
番 号 | 016 | 基本テーマ | 技術者の心得 16 |
- | - | タイトル | 開発の作業進捗を管理する。 |
概 要 | [マネージメント] 「問題ありません」に問題あり。 |
本 文 | 開発の仕事、マネージャの立場で、進捗度をどう評価するかは良く問題になる。 それは、プロジェクト担当に、「仕事は計画通り進んでいますか」と質問する。担当者は多くの場合、「問題ありません」と即座に答える。 ここで聞き流してはいけない。 私の経験からすると、「問題ありません」という簡単な報告で担当者が済まそうとするとき、多くの場合で問題があるのである。 自分の作業を把握している担当者(リーダ)は、計画通りに進んでいる仕事であればあるほど、 良く聞いてくれたとばかりに喜んで具体的に報告してくる。 人の心理として、順調に行っていればいるほど、話したがるもの。 質問をしたとき、「うるさい」を担当者が表情に出すとき、仕事の泥沼化が始まっていることがある。 それを担当者から状況を聞きだして管理するのは、困難な作業である。そこで、とりあえず1週間単位とか、1日単位とかの目標を話し合いの上で設定することが第一歩である。計画に従って進めた作業結果については、担当者と良くその結果を話しあい、段階的に適切なアドバイスをしながら、時間をかけて状況を把握することが必要である。 マネージャたるもの日頃から、部下との話し合いが充分に出来る環境にしておくことが大切である。 |